おすすめの法人クレジットカード!法人カードを持つメリットと選び方

おすすめの法人クレジットカード!法人カードを持つメリットと選び方

クレジットカードを持っていると、キャッシュレス決済に利用できたり、現金を持ち歩く必要がなくなったりと何かとメリットがあります。経営者や個人事業主といった自分でビジネスをされている方は、クレジットカードを活用することでさまざまなメリットが期待できます。

ビジネスでも使えるクレジットカードを作成するなら、一般のクレジットカードよりも法人クレジットカードの方が、ビジネス面も含めて得られるメリットが大きいでしょう。

ここでは、法人クレジットカードとは何か、作成するメリットや選び方のポイントについて解説します。目的別でおすすめしたいクレジットカードをご紹介します。

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法人クレジットカードと個人向けのクレジットカードの違い

法人クレジットカードとは、企業や個人事業主に対して発行されるクレジットカードのことです。株式会社、合同会社、合資会社といった会社の種類を問わず、自営業や個人事業主の方でも法人クレジットカードを作成できます。

個人向けのクレジットカードとの主な違いは以下の4点です。

  1. ビジネス向けの付帯サービスが充実している
  2. 利用限度額が多い
  3. キャッシング機能がない
  4. 支払いは原則一括払い

法人クレジットカードはビジネスシーンで利便性が高いだけでなく、経費を簡単に可視化できるなどのメリットもあります。経営者の方は是非法人クレジットカードの作成を検討してみましょう。

法人クレジットカードの種類

法人クレジットカードには大きく分けて以下の2種類が存在しています。

法人クレジットカードの種類
  1. ビジネスカード
  2. コーポレートカード
法人クレジットカードの種類

画像出典:三井住友カード公式

ビジネスカードは個人事業主の方や従業員数20名以下の企業向けに発行されてるカードで、コーポレートカードは従業員20名以上の大企業向けに発行されてるカードです。

法人クレジットカードを利用した方がよい理由!経費業務を効率化できる

ポイント還元や経費精算の負担軽減など、自営業者や個人事業主が法人クレジットカードを持つメリットは多々あります。ここでは、法人クレジットカードを持つメリットについてご紹介していきます。

法人カードのメリット
  1. 経費業務を効率化できる
  2. ポイントが貯まって経費削減に繋がる
  3. キャッシュフローにゆとりができる
  4. ビジネスで役立つサービスが利用できる

順番に詳しく解説していきましょう。

①経費業務を効率化できる

法人クレジットカードを持つことで、経費精算業務の負担を大きく減らせます。クレジットカードがないと出張時の費用や接待費用などを社員がいったん立て替えて後日精算したり、事前に仮払いをした後に後から実際にかかった経費を精算するなどの手間がかかります。

ですが社員の方に法人クレジットカードで支払いしてもらえば、経費をまとめてカード会社に支払うことができますので、「仮払い」や後日精算の手間を省くことができます。

経費の支払いを法人クレジットカードに一本化することで、社員がどのような経費を使ったか、明確に確認することができますし、利用経費の申請を失念していたなどのヒューマンエラーで計上漏れを防ぐこともできます。

会計システムと連動させてそのまま経費として計上できるため、会計上でのミスや漏れも少なくなるでしょう。

②ポイントが貯まって経費削減に繋がる

個人向けのクレジットカードと同じように、使用金額に応じてポイントが貯まります。経費や税金などの支払いを全て法人クレジットカードにまとめることで、効率良くポイントを貯められるでしょう。

クレジットカードの会社によってポイントの使い道が変わりますが、利用分の支払いに充当したり、仕事で使うものに交換できますので、経費削減にも繋がります。

他にも、レジャーや宿泊施設利用時の割引など独自の福利厚生サービスを提供している法人クレジットカードがあります。

自営業や個人事業主のように自社で福利厚生を設けるのが難しい場合でも、低コストで魅力的な福利厚生を利用できるのは大きな魅力でしょう。

③キャッシュフローにゆとりができる

事務所の家賃や水道光熱費、仕入れの代金など毎月さまざまな経費の支払いがありますが、引落日は項目よってバラバラです。

ですが経費の各種支払いを法人クレジットカードで1本化しておけば、毎月の支払日を集約できる上に支払いは決済の2カ月後といったように設定できます。

引落しまでに猶予ができてキャッシュフローに余裕を持たせることできます。

④ビジネスシーンで役立つ付帯サービスが利用できる

法人クレジットカードはビジネスに役立つ様々な優待が利用できる点も大きなメリットです。クレジットカードの種類やランクによって利用できるビジネス特典は異なりますが、以下の例のように普段のビジネスや出張に役立つサービスが利用できます。

付帯サービスの例
  • 事務用品を優待価格で購入できる
  • 国内外の空港ラウンジが利用できる
  • 提携ホテルを割引価格宿泊できる
  • 旅行保険がついている
  • ビジネスをサポートしてくれるコンシェルジュサービス
  • 提携レストランを割引価格で利用できる

付帯サービスは年会費が高い法人クレジットカードほど充実している傾向があります。法人クレジットカードの年会費は経費で落とせますので、役立つサービスや必要なサービスがが利用できる法人クレジットカードを選んだほうがビジネスにプラスとなるでしょう。

法人クレジットカードの選び方!企業にあった法人クレジットカード選びのコツ

法人クレジットカードにもたくさんの種類があります。主な使い道や求める機能など、企業に合った法人クレジットカードを選ぶためにも選び方のポイントをご紹介していきます。

法人クレジットカード選び方
  1. 費用対効果を考える
  2. 申込基準を確認する
  3. 付帯サービスがニーズに合っているか
  4. 追加カードの発行枚数と上限
  5. コスパ重視かステータス重視か

①費用対効果を考える

法人クレジットカードは年会費がかかるものがほとんどです。その分付帯サービスや機能が充実していますが、利用頻度が少ないであろう付帯サービスや機能が含まれていることもあります。

いずれ使うかもしれないからという理由で充実した機能があるカードを選ぶのではなく、必要なサービスや機能を持つクレジットカードを選ぶことをおすすめします。

②申込基準を確認する

個人事業主や経営者といった法人でも、申込基準を満たせない場合はクレジットカードを作成できません。各法人カードによって入会資格が設定されているため、条件を満たしているかどうかを確認することをおすすめします。

法人クレジットカードは個人向けのクレジットカードよりも審査基準が厳しく設定されています。そのため、起業間もない方や実績がない方は申込基準を満たしているかをしっかりと確認する必要があるでしょう。

③付帯サービスがニーズに合っているか

法人クレジットカードによって付帯しているサービスや機能が異なります。求める付帯サービスがないクレジットカードを作成しても、利便性は低くなります。

法人クレジットカードに期待するサービスや機能を明確にし、その機能やサービスが付帯している法人クレジットカードを絞り込みましょう。

④追加カードの発行枚数と上限

従業員がいて従業員にも法人クレジットカードを持たせる、ETCカードの利用を検討している場合は追加カードの発行上限枚数と追加料金を確認しておきましょう。追加カードを作成することで経費の支払いを一本化できるため、経費精算の負担を大きく減らせます。

⑤コスパ重視かステータス重視か

法人クレジットカードを所有するのなら費用対効果を重視するか、ステータスを重視するかをよく考えてみましょう。

年会費の利用を抑えて希望する付帯サービスを求めるなら費用対効果、接待などで利用する機会が多いならステータス重視といったように、主な使い道や求める機能で何を重視するかを決めていきます。

目的別に選ぶおすすめ法人クレジットカード5選

主な用途や目的に合わせた法人クレジットカードを選ぶためにも、目的別でおすすめしたいクレジットカードを紹介します。

三井住友カード ビジネスオーナーズはコスパ重視の経営者の方におすすめ

三井住友カード ビジネスオーナーズ

三井住友カード ビジネスオーナーズは起業したばかりの方、コスパ重視で年会費無料のクレジットカードを探している方におすすめです。

初年度だけではなく年会費は永年無料のため、コスパは抜群です。ビジネスとプライベートを分けられる三井住友ビジネスオーナーズカードを作成するときに、プライベートの支払いで使える三井住友カードを同時作成できます。申込も一度で済みます。

また、ビジネスシーンでは、急にまとまった費用が必要となることがあります。急な設備投資や仕入れが必要になったときにも備えられるように、最大で500万円までのカード利用枠が設けられています。

参照:三井住友カード公式

②JCBビジネスプラス法人カードは出張が多い企業におすすめ

JCBビジネスプラス法人カード

出張が多い経営者におすすめしたいのがJCBビジネスプラス法人カードです。

こちらのカードは利用金額に応じて交通費、出張旅費利用分について最大で3%(ひと月当たり上限15,000円)を毎月キャッシュバックして貰えますので、出張の経費削減に繋がります。

また、ゴールドカードを選べば海外と国内それぞれの旅行傷害保険が付帯されています。出張の度に保険に加入する必要がありません。他にも、国内外で航空機延滞が起こった際の保障も受けられます。

参照:JCBカード公式

ライフカードビジネスライトプラスは審査が不安な経営者におすすめ

ライフカードビジネスライトプラス

ライフカードビジネスライトプラスは、法人代表者から個人事業主まで開業や創業したての方でも加入申し込みの対象となります。カード申込時に財務資料の提出も必要ありません。

スタンダードを選べば年会費は無料ですし、利用額に応じてポイントが貯まりますので、貯まったポイントを支払いに充当すれば経費削減にもつながります。

ベネフィットステーションが利用できる点も魅力で、福利厚生としても使えるジムや映画館、ホテルなどさまざまなサービスの優待制度を利用できる点もメリットです。

参照:ライフカード公式

アメックス・ビジネス・カードは起業したばかりの経営者におすすめ

アメックス・ビジネスカード

アメックスは外資系のクレジットカードのため、過去の履歴をあまり重視しないと言われています。そのため、起業一年目の方でも審査に通りやすい可能性が高いです。

クレジットカードの利用状況を「クラウド会計ソフトfreee会計」へ自動的に取り込めます。日々の記帳業務にfreee会計を使っている個人事業主や経営者も多いでしょう。

クレジットカードで使用した経費が自動的に仕訳として取り込まれるため、経費精算や経理業務の効率化にもつながります。高いセキュリティ性を保つため、データ連携を安全に行えるAPI連携を採用しています。

アメックスではさまざまな経費の支払いに使用できるように、一律の限度額を設けていません。通常よりも高額の利用を希望する場合は、電話で相談するなどして柔軟に対応してもらえますし、ビジネスで利用するカードの利用限度額は高い方が安心です。

他社のクレジットカードのように、一定の可能枠を設定せず、その時々の状況によりご利用可能枠は変動いたしますが、カード会員様のご実績に応じて利用可能枠を可能な限り柔軟に対応できる特徴がございます。

引用:アメリカンエキスプレス公式

また、飛行機のチケット手配、最高で5,000万円までの補償が受けられる旅行傷害保険、国内外の29カ所での空港ラウンジの無料利用など、出張が多いときに何かと重宝するサービスが充実しています。

アメックス・ビジネス・ゴールド・カードはステイタス重視の経営者の方におすすめ

アメックス・ビジネス・ゴールド・カード

ステイタス性の高いクレジットカードを所有していると、会社としての安定性や信頼度が上がるといったメリットが得られます。

アメックス・ビジネス・ゴールドカードはステイタスも高く接待の機会が多い経営者の方におすすめです。

一般的なクレジットカードはプラスチック製であるのに対して、メタル素材を使っているため高級感あふれるカードも魅力の1つです。

こちらのカードはレストランのコース料理が1名分無料になるサービスが利用頂けますので利用できますし、オフィス用品のキャッシュバック特典などビジネスに役立つ特典が満載の1枚です。

年会費以上の価値ある豪華なサービスは社会的信用が上がるステイタスカードならではの魅力の1つと言えるでしょう。

参照:アメリカンエキスプレスカード公式

法人クレジットカードを所有するときの注意点

個人事業主や自営業者といった経営者が法人クレジットカードの所有を検討する際に、注意しておきたい点をご紹介しておきます。

支払い方法を事前に確認すること

個人用のクレジットカードのようにリボ払いやキャッシングが利用できない、法人クレジットカードが大半です。「リボ払い」や「分割払い」に対応している法人クレジットカードは非常に少ないのが現状です。

法人クレジットカードの支払いは手数料が発生しない1回払いが一般的ですが、1回払い以外の支払い方法を希望する方は、「リボ払い」や「分割払い」に対応している法人クレジットカードを選ぶようにしましょう。

そもそも法人クレジットカードの利用で1ヶ月~2カ月間のキャッシュフロー改善は見込めますし、1ヶ月~2カ月程度の支払い猶予があればいい会社なら、分割払いやリボ払いは必ずしも必要ではないと言えます。

「リボ払い」や「分割払い」には手数料がかかります。手持ち資金を用意できればキャッシュフローが安定するというメリットがありますが、その手数料は高くその負担が重なれば資金繰りにも影響を与えるリスクもあります。

資金が不足するときは法人クレジットカードの「リボ払い」や「分割払い」、「キャッシング」を使うよりも、金利が低い銀行融資や売掛債権を利用するファクタリングを検討してみましょう。

法人クレジットカードのよくある質問

法人クレジットカードに関して、多くの方々が抱く質問や不安、疑問に思われることを、Q&A形式で解説していきます。

法人クレジットカードの選び方は?

法人クレジットカードを選ぶ際の基準は、一般の個人カードとは異なる点が多く存在します。

法人での利用を想定しているため、管理機能や経費精算のしやすさ、ポイント還元率などの特典が重要な要素となります。また、法人の規模や業種によっても最適なカードが変わってくるので、それを考慮することが必要です。

主な選び方のポイントは以下の通りです。

  • 経費精算のしやすさや管理機能
  • ポイント還元率や付帯保険
  • 年会費や利用限度額

法人クレジットカードのメリットは?

法人クレジットカードの主なメリットとしては、経理の効率化やキャッシュレス決済の推進、さらには法人向けの特典やサービスの提供が挙げられます。

経理業務が効率的になるのは、法人カードを利用することで経費精算が容易になるためです。特に、多くの従業員がいる大きな企業や組織では、経費精算の手間を大幅に削減することができます。

また、キャッシュレス決済を推進することで、現金管理のリスクや手間を減らすことができます。これにより、経費の流れが一目でわかるようになるので、経理や管理の業務効率が向上します。

法人クレジットカードの審査基準は?

法人クレジットカードの審査基準は、個人クレジットカードとは異なり、主に法人の信用情報や財務状況に重点を置いて評価されます。

特に、法人の財務状況や営業実績は、カード会社が返済能力を評価する上で重要な要素となります。また、業種や事業内容、法人の設立年数なども審査の際に考慮される要因となります。

一般的に、安定した収益と財務状況、そして良好な信用履歴を持つ法人の方が、クレジットカードの審査に通りやすくなります。

ビジネスシーンで活用できる法人クレジットカードで経理業務を効率化

法人クレジットカードは、個人向けのクレジットカードよりもビジネス向けのサービスが充実しています。また、会計ソフトとの連携や支払いをクレジットカードに一本化することで、経理業務の負担軽減や記載漏れも防げるでしょう。

しかし、分割払いやキャッシングが利用できない可能性が高いこと、利用できても高金利である点などに注意が必要です。自分のニーズに合った法人クレジットカードを選び、ビジネスで有効活用しましょう。