ETCカードの作り方とおすすめのETCカード!ETCに関する疑問も解決

ETCカードの作り方とおすすめのETCカード!ETCに関する疑問も解決

高速道路を使うときに便利なETCカード。料金所をスムーズに通過できるだけでなく、ETCの利用分に対してポイントが貯まるのも魅力です。

とはいえ、「ETCカードの作り方がわからない」という方も少なくないはずです。そこで今回は、ETCカードの作り方について、初心者の方にもわかりやすく解説しました。

さらにコストパフォーマンスやポイント還元率が高いクレジットカード、クレジットカードの特典などを踏まえた上で、「おすすめのETCカード」も厳選してご紹介します。

初めてETCカードを作る際や、ETCカード選びで迷った時は、ぜひ本記事の内容を参考にしてみてください。

目次 表示

ETCカードの作り方は3パターンある!ETCカードはクレジットカードで作るのが一番お等

ETCカードを作るには、以下3つの方法があります。

ETCカードの作り方
  1. クレジットカードとETCカードを同時に申し込む
  2. すでに所有しているクレジットカードでETCカードを申込む
  3. ETCパーソナルカードを申し込む

それでは早速ETCカード作り方を順番に見ていきましょう。

クレジットカードとETCカードを新しく同時に申し込む

新規でクレジットカードを申し込み、そのカードにETCカードを付帯する方法です。次の4つのステップを踏み、発行します。

  1. ETCカードを選ぶ
  2. クレジットカードに申し込む
  3. 同時に追加カードとしてETCカードも申し込む
  4. 審査通過後にクレジットカードとETCカードが届く

クレジットカードに申し込みをして審査に通過すると、クレジットカードとETCカードが届きます。申し込むクレジットカードの種類によって到着の速度はことなりますが、カードの到着には1~2週間前後かかります。

一般的にクレジットカードとETCカードは別々に届くケースが多いです。「来週のドライブで使いたい」など具体的な日程が決まっている場合は、余裕を持って申請したほうが安心です。もしくは即日発行に対応したETCカードを選びましょう。

すでに所有しているクレジットカードでETCカードを申し込む

ほとんどのクレジットカードは、あとからETCカードを「付帯カード」「追加カード」として申し込むことができます。会員専用サイトの「マイページ」などから手続きをしましょう。

もしくは電話や郵送による申し込みも可能ですので、一度カード会社に問い合わせてみてくださいね。新たにクレジットカードを作る予定がない方には、こちらの方法がおすすめです。

ETCパーソナルカードを申し込む

ETCパーソナルカードとは、クレジットカードがついていない「ETC専用カード」のこと。審査などもなく、16歳以上であれば誰でも作成可能です。(年齢に応じて、親権者の同意が必要)

ETCパーソナルカードは発行手数料がかかりません。WEBやサービスエリアなどで入手できる「ETCパーソナルカード利用申込書」に必要事項を記入の上、郵送することで申し込みができます。

ETCカードを作るなら、断然クレジットカードの方がお得です。ETCパーソナルカードは1,275円(税込)の年会費がかかる上に、デポジットが必要ですのでコストがかかります。

デポジットとは保証金のことで利用額が少ない方でも最低でも3,000円かかります。またカードの申し込みも郵送のため、到着までに1ヶ月ほどかかってしまいます。

クレジットカードであれば年会費無料のクレジットカードを選べばコストはかかりませんし、ETCを利用した分ポイントも獲得できる上に、優待も利用できますので、ETCパーソナルカードよりも断然お得です。

「どうしてもクレジットカードなしで作りたい」という方や、「過去の金融事故でクレジットカードが作れない」という方はETCパーソナルカードがおすすめです。

おすすめのETCカード3選!年会費が無料でお得なクレジットカードから厳選

ETCカードにも様々な種類があるので、どれを選べばよいのか迷ってしまうこともありますよね。

コストパフォーマンスや特典などを踏まえた上でおすすめのETCカードをご紹介していきます。自分の希望に合ったカードを選んでみてくださいね。

三菱UFJカード VIASOカードはETC利用でポイント2倍

三菱UFJカード VIASOカード

三菱UFJカード VIASOカードは18歳以上で申し込みできる、年会費無料のクレジットカードです。ETCカードも年会費無料で利用できます。

基本のポイント還元率は0.5%ですが、ETC料金のポイントは2倍になります。普段車で移動する機会が多い方には嬉しい特典ですね。

携帯料金やインターネット回線料金も還元率が2倍となりますので、これらの固定費をクレジット払いにするだけでお得にポイントが貯められるでしょう。

また三菱UFJカード VIASOカードは、貯まったポイントを「1ポイント=1円」でオートキャッシュバックする機能付き。面倒な手続きなしでポイントを使いたい!という方にもぴったりです。

なお、本カードは新規顧客の獲得にも力を入れており、間口が広いのも特徴。「クレジットカードの審査が不安」という方は、三菱UFJカード VIASOカードを検討してみてはいかがでしょうか。

参照:三菱UFJカード VIASOカード公式

dカードはENEOSで利用するとポイント還元率が1.5%でお得

dカード

dカードは、ドコモが発行する年会費無料のクレジットカード。ETCカードに関しては、発行手数料無料、年会費も初年度が無料(通常550円/税込)ですが、年に1度でも利用すれば翌年度も無料となりますので実質無料と言えるでしょう。

dカードの魅力は、ポイント還元率の高さです。通常のポイント還元率が1.0%ですので、どこで利用してもポイントが貯まりやすいでしょう。

さらにENEOSで利用すると1.5%にアップ。オリックスレンタカーでの利用分は、4%と格段に還元率が上がります。貯まったポイントはdポイント提携店で1ポイント1円でそのまま利用頂けますから、ポイントの使い勝手も抜群です。

さらに29歳以下の方には、最高2,000万円の海外旅行損害保険と、最高1,000万円の国内旅行損害保険が付帯します。

参照:dカード公式

ENEOSカードSは、ガソリン代と軽油代がずっと2円/L割引になる特典付き

ENEOSカードS

ENEOSカードSは初年度の年会費無料、かつ年1回以上の利用で翌年も無料となりますので実質無料です。ETCカードは年会費と発行手数料のいずれも無料です。

ENEOSカードSは、通常のポイント還元率こそ0.6%ですが、対象店舗での様々な割引が魅力。まずENEOSカードSをENEOSサービスステーションで利用すると、ガソリン代と軽油代がずっと2円/L割引、灯油も1円/L割引になります。

ガソリン代が高騰している今、車移動が多い方には嬉しい特典ですよね。またENEOSカードSを持っていると、「カーコンビニ倶楽部」でのキズ・ヘコミの修理費用が5%割引になります。

さらにENEOSカードSなら、車の故障・トラブル時にも安心の「ENEOSロードサービスを付けることも可能。レッカーサービスは10㎞まで無料、バッテリージャンピングやタイヤパンク時の交換作業などの路上修理は30分以内であれば無料となります。

カーライフ特典が充実しているので、車の運転に自信がない方や「とっさの不具合」に対応できるか不安な方におすすめの一枚です。

参照:ENEOSカード公式

ETCを利用する5つのメリット!ポイントだけでなくETC割引制度も利用できてお得

そもそもETCカードを使うと、以下のメリットがあります。

ETCを利用するメリット
  1. 料金所をスムーズに通過できる
  2. クレジットカードのポイントが貯まる
  3. ETCマイレージサービスを利用できる
  4. ETC割引が適用される
  5. スマートIC(インターチェンジ)を利用できる

それぞれについて、くわしく見ていきましょう。

①料金所をスムーズに通過できる

高速道路料金を支払う際、現金のやり取りは何かと不便なもの。ETCカードがあれば、ETCゲートにて自動で料金が精算されるためスムーズに通過できます。

事前にATMで現金を下ろす必要もなく、「後ろがつかえてしまい、気まずい」ということもないので快適です。

②クレジットカードのポイントが貯まる

ETCカードが付帯のクレジットカードでは、ETCの利用分もポイントの対象になります。「ETC料金はポイント2倍」などの特典がつくカードなら、さらにお得ですよね。

車移動が多い方こそ、ETCカードで賢くポイントを貯めましょう。

③ETCマイレージサービスを利用できる

ETCマイレージサービス

画像出典:ETCマイレージサービス

ETCカードは「ETCマイレージサービス」に登録することで、通行料金に応じてマイレージポイントが貯まります。

貯まったマイレージポイントは、還元額(無料走行分)に交換可能。ETCマイレージサービスを活用すれば、通行料金をうまく節約できるでしょう。

④ETC割引が適用される

ETCカードを利用するとETC割引が適用され、高速道路を以下の割引価格で利用できます。

ETC割引
ETC割引

画像出典:NEXCO中日本

  • 平日朝夕割引:平日(祝日を除く)6~9時、17~20時の利用で5~9回まで約30%、10回以上で約50%割引
  • 休日割引:土曜・日曜・祝日の利用で30%割引
  • 深夜割引:毎日0~4時の利用で30%割引
  • ETCアクアライン割引:通常料金の約74%割引(通常料金3,140円→800円)

利用回数が多いほどお得なので、せっかくならETCカードで通行料金を節約しましょう。

⑤スマートIC(インターチェンジ)を利用できる

ETCカードがあれば、ETC専用インターチェンジ「スマートIC(インターチェンジ)」を利用することができます。

スマートICを利用すると、サービスエリアなどに設けられている高速道路の既存施設から一般道への出入りがスムーズになるのがメリットです。

ETCの利用手順を確認!初めてETCを利用する方向け

ETCカードのメリットをお伝えしましたが、実際の使い方も知っておくと安心ですよね。ここからは初めてETCカードを利用する方の為に、「ETCカードの利用手順」をご紹介していきます。

STEP1:ETCカードの発行

まずはETCカードを発行します。申し込みはWEBや郵送のほか、窓口でも可能です。

カードごとに年会費や発行までの期間、ポイント還元率、特典などが異なるもの。複数のETCカードを比較して、自分にもっとも合う一枚を選びましょう。

STEP2:ETC車載器の準備

ETC車載器とは無線通信機器のことです。ETC車載器にETCカードを挿入することで、有料道路の料金所をノンストップで通過できます。

なおETC車載器は、カーディーラーやカー用品店で購入可能です。

STEP3:車載器を車にセットアップ

ETC車載器を利用するには、登録店で車にセットアップする必要があります。
カーディーラーやカー用品店、整備工場などのセットアップ登録店に車検証を持参して、セットアップを依頼しましょう。

STEP4:車載器にETCカードを挿入する

ETC車載器をセットアップできたら、ETCカードを挿入します。このとき、カードの裏表や挿し込む方向を間違えないように注意しましょう。

なおセキュリティー対策として、車に乗らないときはETCカードを抜いておくほうが安心です。

STEP5:ETCカードを利用する

すべての準備が整ったら実際に使ってみましょう。ETCレーンの通過速度は、20㎞/hと定められているので、ゆっくりと通過してくださいね。

初めてETCを利用する方の疑問を解決!ETCカードに関するQ&A

最後は、ETCカードに関する様々な疑問にお答えします。ETCカードを作成するときや、実際に高速道路で使う際の知識として役立ててみてくださいね。

銀行でETCカードは作れるの?

【A】銀行でETCカード単体を作ることはできません。三井住友銀行や三菱東京UFJ銀行などの銀行系クレジットカードを作り、ETCカードを付帯することは可能です。

ETCカードは、発行までどれくらいかかる?

【A】発行スピードは即日~1、2週間と幅広い為、ETCカードを使う予定がある場合は前もって申請しておくほうが無難です。

急なスケジュールなどで利用を急いでいる方は、スピード発行に対応したETCカードを検討するのがおすすめです。

ETCカードの即日発行に対応しているクレジットカードはセゾンカードインターナショナルです。こちらのカードは年会費無料で作ることが可能です。

セゾンカードインターナショナル

セゾンカードインターナショナルでETCカードを即日発行する場合、申し込みの際に「申し込まない」を選択し、ETCカードはセゾンカウンターにクレジットカードを受け取りに行く際にETCカードを即日発行したい旨を伝えてセゾンカウンターでETCカードを受け取る流れになります。

注意点は、インターネットの申し込み時にETCカード欄で「申し込まない」を選択することです。このとき「申し込む」を選択すると、通常の郵送扱いとなります。ETCカードの発行は、セゾンカウンターでクレジットカードを受け取るときにお伝えください。

引用:セゾンカード公式

ETCカードは不要になったら解約できる?

【A】使わなくなったETCカードは解約可能です。

ただしカード会社によって解約方法が異なるので、事前に確認しておくとよいでしょう。

ETCカードの手数料や年会費はかかる?

【A】ETCカードによっては、発行手数料や年会費がかかる場合もあります。

ただし「年1回以上の利用」などの条件付きで無料になるカードもあるので、その点も踏まえて選んでみてくださいね。

ETCカードに有効期限はある?

【A】クレジットカードに付帯しているETCカードと、ETCパーソナルカード、いずれの場合も有効期限があります。

だいたい3~5年が多いですが、なかには「1年」など短いケースもあります。有効期限はカードに表示されてますので、つねに把握しておくと安心です。

たいていの場合、有効期限が近づくと新しいカードが届きますので、新しいカードが届いたら古いカードと交換しましょう。

銀行のキャッシュカードやデビットカードにETCカードを付けられる?

【A】ETCカードを作る方法は、「ETCパーソナルカードを発行する」もしくは「クレジットカードに付帯する」の2つです。したがってキャッシュカードにはETCカードを付けることができません。

またデビットカードは決済と同時に口座から直接引き落とされるので、クレジットカードとは仕組みが異なります。よってデビットカードにもETCカードを付けることはできません。

ETCカードは何枚まで作れる?

【A】個人で申し込む場合は、本カード1枚につき、ETCカード1枚しか発行できません。家族カードも、1枚につきETCカード1枚までです。

ETCカードを複数枚持ちたい方は、別のクレジットカードをもう1枚申し込めば複数枚所有できます。

個人事業主や法人向けの「法人クレジットカード」であれば、複数枚ETCカードを発行できる場合もあります。

普通の買い物でもETCカードを使うことはできる?

【A】クレジットカードに付帯したETCカードは、「ETC専用カード」とも呼ばれ、通常の買い物やサービスへの支払いでは使えません。

お買い物ではETCカードではなくクレジットカードを利用しましょう。

ETCカードの利用履歴はどこで確認できる?

【A】ETCカードの利用履歴は、クレジットカードの利用明細にて確認できます。

そのほか、ETC利用照会サービスやサービスエリア・パーキングエリアに設置されている「ETC利用履歴発行プリンター」でも確認可能です。

自分のETCカードは、レンタカーでも使える?

【A】ETC車載器がついているレンタカーであれば、自分のETCカードの利用が可能です。レンタカー会社でもETCカードをレンタルできる場合がありますが、その分の費用がプラスになってしまいます。

ETCカードの利用をお急ぎの方は、即日発行に対応しているカードを検討してみてくださいね。

ETC車載器がなくても使える?

【A】ETCカードは車載器がないと使えません。高速道路の料金所で、一般レーンにてETCカードを手渡しすれば通過は可能です。

ただし車載器が搭載されていないと、ETC割引は適用外になってしまいますので注意してくださいね。

また、バイクでもETCカードを使うことは可能ですが、二輪車用のETC車載器が必要になります。

学生でもETCカードを発行できる?

【A】学生の方でもETCカードを作ることは可能です。18歳以上であれば発行できるクレジットカードは多数あります。

ただし年齢制限のほかに条件がある場合は、それらを満たす必要があるでしょう。

また記事前半でご紹介したETCパーソナルカードであれば、16歳以上から申し込みが可能です。

家族カードにETCカードはつけられる?

【A】自分のクレジットカードを持っていなくても、家族カードを作成してETCカードを追加することは可能です。

審査に比較的通りやすく、手続きも簡単な場合が多いので、クレジットカードを所有していない学生の方にもおすすめ。

ただしこの方法では、請求の際に「本会員の口座から一緒に引き落とし」となります。請求を分けたい場合は、本人名義のクレジットカードを作るほうがよいでしょう。

自分に合ったETCカードを選び、高速道路代を賢く節約

ETCカードの作り方は2通りありますが、コスパや発行スピードから考えると、「クレジットカードにETCカードを付帯する」という方法がお得です。

「年会費無料」や、「最短5分のスピード発行」など、様々なニーズに対応したETCカードが多数あるので、おすすめクレジットカードから自分にもっとも合う一枚を選びましょう。

また「ETCカードの利用手順」を事前に知っておくと、料金所を通過する際にあわてずに済みます。初めて利用する前には、ぜひ今回の内容を参考にしてみてくださいね。